その人の素顔
インターネットTV
ケンのプロフィール
メール・マガジン
ケンに一言
Jhelp.com
景教 keikyo.com
ライブラリー 景教 keikyo.com
リンク

@

@

@

@

No.1  No.2  No.3  No.4  No.5 No.6  No.7  No.8  No.9  No.10
No.11  No.12  No.13  No.14  No.15 No.16  No.17  No.18  No.19  No.20

 

 

 

NO.10

 テレビ番組の司会や、ドラマ・CM出演で知られる蓮舫さんは、さわやかながんばり屋です。

 平成5年に結婚し、七年からご夫妻で中国・北京大学に留学。二年後に日本に戻り、双子男の子
のお母さんになりました。いまもテレビにイベント、時にはシンポジウムの司会...と幅広く活
躍しています。

 初めてお会いしたのは、八年ほど前。蓮舫さんがテレビ朝日の深夜番組の司会をしていて、ぼく
がゲスト出演したときでした。海外の災害とその援助活動がテーマだったと思いますが、初対面な
のに、番組終了後、話が盛り上がって、すぐに友達になりました。

 あとになって、ぼくらには共通点があることに気が付きました。彼女は、お父さんが台湾の人で、
お母さんが日本人。ぼくは両親ともアメリカ人ですが、日本で生まれ育った。つまり二人には、ふ
たつの祖国があるということなのです。彼女もぼくも、それぞれ自分のルーツを探っている者同士
でした。

 蓮舫さんは、都内にあるぼくの事務所にときどき顔を出しては、ボランティアの学生たちをいつ
も励ましてくれました。そんな折に、ぼくは彼女とよく話したのですが、平成七年の中国留学で、
いったん仕事をやめたのも「自分の根っこ探し」だったそうです。

 「アジアで通用するジャーナリストになりたかった」と、彼女は言っていました。しかし、父の
国の言葉を自在に使うことができず、勉強をしなおすのが、留学の大きなテーマだったそうです。

 彼女にとって、日本は生まれ育った国ではあるけれど、どこか「自分の国ではない」という感覚
もある。かといって、台湾を「自分の国だ」と言いきることもできない−そんな思いでいた、と言
いました。実際には、昭和六十三年に日本に帰化しているとのことです。

 ぼくは、日本とアメリカの両方にかかわる存在として、彼女の気持ちが分かるような気がします。
アイデンティティーの問題を抱えながらも、プラスの方向に考えれば、ぼくらには、いわゆる「普
通の日本人」には感じにくいことが感じられたり、できにくいことができたりすることもありそう
です。

 蓮舫さんは、とてもグローバルな発想の持ち主です。世界はいま、困難な時代にあるけれども、
それぞれの国民が自国への誇りをもちつつ、しっかりとスクラムを組んでこれを乗り切るべきだ、
そしてそれは絶対に実現できるといった信念をもっているようです。

 最近、テレビに映る彼女が、以前にも増して魅力的に感じられるのは、「自分探しの旅」がうま
くいっているからなのかも知れません。


(助世夫 健)